【体験版感想】F.I.S.T 紅蓮城の闇
ゲーム業界にケモノブームが来ている...。
「バイオミュータント」の感想を書いた時も思いましたが、このゲームの情報を見た時も同様でした。
「F.I.S.T 紅蓮城の闇」は機械仕掛けのアームを背負ったウサギが、機械獣人蔓延る上海を駆け巡る...というまた少し変わったテイストを持ったゲームです。
その独特なビジュアルからも注目度が高く、中国最大級のゲームショウであるChina Joyで試遊ブースに行列ができたほどです。
PS4,PS5で日本語版の発売が9月7日に決まった本作ですが、体験版がSteamでプレイできたので遊んできました。
無事クリアできたので感想を書きたいと思います。
渋いウサギさんがディーゼルパンクの上海を駆け回る
ファンタジーにはよく獣人が登場しますが、主人公に据えた作品というのは最近になって多くなったように感じます。
ケモノとはいえ主人公。魅力的であることが期待されますが、このゲームの主人公であるレイトンはその課題を軽くクリアしています。
というか渋すぎる。スーツを着込んだ眼光の鋭いビジュアルもそうですが、過去に暗いものを抱えているエピソードも友人を救うために立ち上がる姿も格好いい。
そんなレイトンを操って横スクロールで描かれる上海を進んでいくのですが、この上海がまた素敵なビジュアルをしています。
ディーゼルパンクの設定を盛り込んだ上海は新しいステージに進むたびに足を止めざるを得ない美しさ。
どんどん継ぎ足して造ったような建物や、レトロフューチャーな外観をした機械類などアンリアルエンジン4で表現される数々のオブジェクトは素晴らしいの一言。
基本横スクロールなのですが、不意に演出で3Dな表現をしたりするとグッと引き込まれます。
この渋格好いいレイトンと美麗なビジュアルだけでこのゲームをプレイする価値はあります。
分かりやすい戦闘とメトロヴァニア要素
僕はマリオシリーズも満足にクリアできないほどアクションが苦手です。
ソウルシリーズなんてもっての他ですが、横スクロールアクションも得意ではないです。
そしてこの「F.I.S.T」ですが、そんな僕でも戦闘を楽しいと思えるほどプレイがしやすいです。
一番の理由は、こちらの攻撃に対して敵が怯むという点にあります。
雑魚敵はもちろん、ボスも攻撃に怯むタイミングがあり「あ、このタイミングで攻撃すればいいのか」というのが分かりやすい。
ゲームを進めていくと攻撃手段が増えたり、お金を使うことでアビリティを覚えられたりとどんどん戦闘の楽しみ方が広がっていくのもワクワクしますね。
そしてそこに加えられるメトロヴァニア要素。
■フィールド内には初期状態ではいけないような場所がいくつか用意されており、ゲームを進めてアビリティを覚えた後に行けるようになる。
■隠しアイテムを見つけると体力等のステータスを強化できる。
■どんどん枝分かれ的に広がっていくマップ。
等々。
ビジュアルが気に入って、メトロヴァニアが好きならアクションが苦手でもきっと楽しくプレイできます。
最後に
レイトンさんに惚れてしまいました。
ウサギ獣人はあまりポピュラーでは無いと思いますが、レイトンさんの雄姿を見ればきっと気に入ると思います。
周りを固めるキャラ達も個性が立っている良いキャラばかりです。
商人のネズミさんはお気に入りです。
ケモノ×ディーゼルパンクというビジュアルもそうですが、単純にメトロヴァニアゲームとして一定以上の面白さを内包しているゲームです。
是非チェックしてみてください。
それでは、今回はここまで。