【雑記】悲しいゲームは泣けるゲームなのか
先日、「みんなのランキング」というユーザー参加型のランキングサイトで「泣けるゲーム人気ランキング」の結果が公開されました。
結果はぜひサイトを閲覧して確かめていただきたいのですが、僕はランクインしている作品を見て思ったのです。
悲しいストーリーの作品が多いな。
そう、ランクインしているゲーム(RPG、ADV問わず)はどれも悲しいストーリーを採用している作品ばかりだったんです。
お題が「泣ける」なので悲しいストーリーが選ばれて当たり前かもしれませんが、泣ける要素って悲しいだけではないと思うんです。
努力が実って大成するお話や子供の成長した姿を見て思わず、なども泣ける要素です。
なのに、悲しいゲームばかりがランキングで目立っているのはなぜなのか、と疑問に思いました。
皆悲しさに飢えているのかと邪推もしましたが、それは空し過ぎるのでちょっと考え直しました。
そして思ったのです。
悲しいから泣けるのではなく、悲しみから立ち直ろうとする姿が泣けるのではないか。
その姿に感化されて、プレイヤーは感動するのではないかと。
ファイナルファンタジーX
例を挙げると「ファイナルファンタジーⅩ」。
ランキングで1位を獲得している本作の泣ける要素と言ったら、主人公とヒロインの悲恋でしょう。
徐々に惹かれあう心と比例する様にそれが叶わない恋だと判明していくストーリーは、正に夢のような儚さ。
最後のシーンで積もり積もった感情が爆発するユーザーも多かったと思います。
その叶わない恋自体ももちろん泣けるのですが、ユーザーが心打たれたのはヒロインの健気さではないでしょうか。
本当の意味で触れ合えないと分かっていて、それを実感してもなお「ありがとう」と言える彼女の強さに、皆泣いたのだと思います。
CLANNAD
もう一つ例に挙げるのは「CLANNAD」。
ADVの大御所ですが、このタイトルも悲しい要素が多分に含まれています。
主人公がどんなに努力しても、愛する人を失ってしまうシーンはその筆頭です。
しかし、このゲームの感動する箇所は「家族」にまつわるシーンだと思います。
家族に失望し、意味を見出せない主人公。
彼が家族を見て、知り、作り、失う。
そして、最後は家族に救われる。
その過程で彼とヒロインが挫折し、支え合い、起ちあがる様。
その姿に、僕たちは心奪われたのだと考えます。
最後に
以上、「泣けるゲーム人気ランキング」を見て思った、僕の泣ける要素解剖話でした。
悲しいだけで流した涙ではなく、そこに立ち向かう主人公たちの姿に流した温かい涙だからこそ、僕たちの記憶に彼らは残っているのです。
ちなみに、僕が最近一番感動したゲーム「オクトパストラベラー」はランクインしていませんでした。
このタイトルのオフィーリア編は本当に素晴らしい。
特に最後の「導く」シーンは鳥肌ものです。
それでは、今回はここまで。