Pandora Hearts
漫画のジャケット買いをしたことはあるだろうか。
僕はほとんどしたことが無い。
元々漫画をあまり買わないのだが。
しかしそんな僕がジャケット買いした作品があった。
それが「Pandora Hearts」だった。
金髪の少年が懐中時計を手に持った表紙だったが、当時そこに描かれているような絵柄をあまり見たことがなかったので思わず手に取ってしまった。
設定を読んでみると、厨二病であった自分の好みにハマったものだ ったので試しに買ってみたのだ。
結果、ドハマりした。
登場人物たちのビジュアルから、日本からかけ離れた西洋的な環境 、そして世界設定。
それらすべてが僕のど真ん中を貫いた。
異能力を使ったバトルや、過去からの因縁も見どころだが、この作品で一番注目したいのは登場人物たちの心理だ。
彼らが悩み、ぶつかり、乗り越える姿は作者の画力・表現力も相まって素晴らしいものだ。
例に挙げると主人公。
主人公のオズは、父親へのトラウマから他人への期待と失望を放棄した。
他人へのそれらを放棄することで、すべてを受け入れる心理状態へ となった。もちろんマイナスの意味だ。
しかし、今まではいなかった同年代の友人を持ち、彼の気持ちに触れることでオズの心理も変化していく。
それまで周りがどうしようとも変わらなかったオズの心は、自分に近い立場の友人を持つことで変わった。
それを自覚し、認めたときのオズは、オズの表情は素晴らしかった 。
登場人物たちの心理表現は、是非注目していただきたい。
ちなみに、アニメ化をされたのだが原作が終わっていなかったことで中途半端な終わり方をしている。
原作が完結した後に、再開もされていない。
是非とも再開してほしい。
そして、最初にも書いたがこの作品の絵柄は本当にきれいだ。
作者の方の技量には感服する。
楽しそうな表情、怒った表情、それぞれ素晴らしいが、特に気に入っているのが憂いのある表情だ。
悲しそうな、寂しそうな、なんとも言い難い淡い表情がこの作者の 絵柄で一番素敵だと思う。
画集もあるので、気になったら見てみてほしい。
書きたいことを書いただけなのでまとまりのない文章になったが、 少しでも興味をもっていただけたら嬉しい。
巻数が多いので読むのは大変なので、絵を見てきれいだと思ってもらうだけでも、紹介した身としては十分である。
それでは、今回はここまで。
PS:ちなみに一番好きなキャラクタはエコーだ。
彼女のような見た目無気力なキャラは魅力的。