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【雑記】お金を払う価値のある胸糞悪さが気になる

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今回も本当に雑記。

 

先日、どこかでこのゲームの話が書いてある記事を読みました。

もうどこで呼んだのか思い出せないのですが、ゲームのタイトルは覚えていました。

「暗い部屋」です。

 

出版できなかった本をデジタル化した商品なので、ゲームと言うよりビジュアルノベルですね。

 

作者は唐辺葉介さん。

一般流通本の他、アダルトゲームのシナリオライターもされたことのある作家さんです。

名前を時々変えてクレジットされているので、同一人物だと分からない時もありますが。

 

唐辺葉介さんの書く文章は、何というか独特です。

丁寧なですます調の地の文、これまた丁寧に喋る登場人物と一見優しい文章に見えて、実際に読んでみると現実感の無いフワフワとした印象を覚えます。

 

そして、読み進めていると所々に感じる狂気と不安。

しかし、それはどこか僕たちの心の真理を突いているような妙な現実感があります。

目を反らしたいと思っていても反らせない、それでも見たくない現実。

それを刻銘に書いて見せる文章なんです。

 

僕は唐辺葉介さんの作品を沢山読んだことがある訳ではありません。

なので、この作品のことも知りませんでした。

先日偶然知って、初めて興味を抱いたんです。

 

そして調べてみると、今作を読んだ著名人のコメントを見る事ができました。

そこに、興味深い評価があったんです。

 

荒川工(サービス業)

 お金を払う価値のある胸糞悪さって、とても貴重だと思います。悔しいので、この、読むハーシュノイズのような体験をあなたにも。

 

「お金を払う価値のある胸糞悪さ」ってすごい表現です。

このコメントを読んで、僕は今作への興味がグッと深まりました。

だから、いつかプレイしたいと、そう思ったというお話でした。

 

最後にあらすじを紹介して終わりにしたいと思います。

 

光の入らない閉ざされた部屋で、少年は母の死体のそばに座り込む。腐り始め、においを放つ死体を眺めながら、少年は慌てることもなく静かに自分の死を意識する。

やがて空腹と疲労に耐えかね、寝そべったその時、部屋のドアは開かれ、少年の新しい生活が始まる。

 

それでは、今回はここまで。