ICO~霧の中の旋律~【サントラ感想】
雰囲気ゲームは今やたくさんありますが、昔は結構希少な存在だったと思います。
ゲーム性にはあまり派手な特徴がない代わりに、そのゲームの世界観に独特な雰囲気があり一部の熱狂的なファンと作るジャンルだと思っています。
そういう名前のジャンル自体はないのですがね。
昨今ではスマホアプリにも雰囲気ゲームは進出しており、一昔前では「Machinarium」なども流行りましたね。
(プレイしたことはないんだけどさぁ)
PS3では「rain」というゲームもありました。
今回紹介するサントラのゲームにも似ているかも。
(これは何回もプレイしました)
そんな雰囲気ゲームは音楽が非常に大事な要素です。
ビジュアルだけでは作りきれない独特の世界観を音楽で補完、もしくは音楽が主軸となっています。
今回はそんな雰囲気ゲームから「ICO」のサントラをご紹介。
PlayStation2にて2001年12月6日に発売されてから、PS3にもリマスターされています。
「ICO」はゲーム自体も人気があり、世界観を共有している「ワンダと巨像」と合わせて多くのファンが存在します。
その人気の要因の一つが音楽であることは間違いありません。
見た目とか
表紙はトップ画像に載せています。
主人公のイコと謎の女の子ヨルダが手をつないで霧の城を駆けています。
(裏表紙)
裏表紙にはヨルダが捕らわれていた檻が写っています。
(中身)
ブックレットの裏には主題歌「You Were There」の楽譜が載っています。
こうやってファンにプレゼントがあるのはうれしいこと。
(ブックレット)
ブックレットは見開き仕様になっています。
普通のブックレットとは違う素材?も使用しているので豪華に感じます。
曲について
気になった曲をいくつかご紹介します。
「prolorue」
曲名のまま、プロローグの曲です。
主旋律のない幻想的な音の重なりがこれからの物語の不安感を煽ります。
「Castle in the Mist」
オープニングとかで聞ける曲だったかと。
「prologue」とは違い主旋律がはっきりしており、聞きやすいです。
民族楽器を使用しているのでICOの世界観にぴったりな曲になっています。
「heal」
セーブをするときに聞ける曲。
椅子に座ることでセーブができるという、システム的にも癒されるこのゲームですが、この曲はゲームの中で随一の癒し要素。
ぽわんぽわんしている音が耳に心地よい。
「You Were There」
エンディング曲。
このゲームの代表的な曲です。
ボーイソプラノの綺麗な高音がゲームの雰囲気を抜群に引き立てています。
これはあのエンディング映像を一度見てから聞くべき曲。
それだけで抱く感情が変わると思います。
ボーイソプラノは男の子のわずかな期間しか発することのできない声なので、その希少さ・儚さもゲームの雰囲気やこの曲の歌詞に合っていますね。
まとめ
ゲーム自体をプレイしたのがかなり昔なので、サントラを聞き返していたらすごく懐かしい気分になりました。
ゲームをプレイしていないと聞き入れる曲が「Castle in the Mist」や「You Were There」くらいしかないかもしれません。
しかしゲームをプレイすることで全ての曲に思い入れができます。
これは雰囲気ゲームの特徴かもしれませんね。
お値段も低いのでお求めやすいと思います。
最後に
作曲家の「大島ミチル」さんは人気の音ゲー「Deemo」にも楽曲を提供していたりと各方面で活躍されている方です。
このサントラを聞いて好きになったらほかの曲も是非聞いてみてください。
最初に紹介した「rain」の曲も素敵なものが多いので、いつかご紹介したいなぁと思っています。
それでは、今回はここまで。
参考
「ICO」公式サイト