世界を斜め下から見る

色んなモノの感想を書く。

【感想】ゼノサーガ エピソードⅡ[善悪の彼岸]

スポンサーリンク
スポンサーリンク

f:id:regless:20210129230057j:plain

 

以前「ゼノサーガ エピソードⅠ[力への意志]」の感想を書かせていただきました。

面白い要素がありつつも、不満点が少なくないという感想になってしまった作品だったのですが、今回はその続編の感想となります。

 

エピソードⅠは3部作の最初の作品ということで、粗削りな点が多かったです。

エピソードⅡではどのように整えてきたのかと期待も持ちつつプレイしました。

2040文字。

 

----

 

ゼノサーガ エピソードⅡ[善悪の彼岸]」は、2004年6月24日にPS2で発売されたRPG作品です。

ゼノサーガシリーズは3部作の連作となっており、その2作目となります。

 

以下、良い点悪い点どちらでもない点に分けて感想を書きたいと思います。

 

まず、良い点。

 

グラフィックが向上しており、主に敵や建物、戦艦やロボット等の無機物は前作に比べてシュッとスタイリッシュになりました。

 

特にロボット系は今作のグラフィックが好きです。

カナンが操るA.M.W.Sが格好いい。

ただ、このグラフィックは悪い点でも登場します...。

 

A.G.W.Sの戦闘とキャラの戦闘が分けられたのも良かったです。

前作ではA.G.W.Sに乗る意味が良く分からなくて全然使わなかったですからね。

 

次にどちらでもない点。

 

音楽は光田康典から梶浦由記に変更されたのですが、これは好みが分かれそうなところです。

僕は光田さんの音楽が大好きで、前作の音楽も好きなものが多かったです。

梶浦さんの音楽は結構雰囲気が違うので、最初は違和感が大きかったです。

 

ただ、プレイしていくうちに耳は慣れていくもので、中盤まで行くともう違和感はなかったです。

しかし耳に残る曲があったかと言われるとあんまり思い浮かばないので、やはり印象は薄かったなと。

 

後はG2キャンペーンですかね。

所謂クエストで、街にいる住民から受けてクリアすると報酬がもらえるものです。

何が微妙かというと、内容がお使いであるものが多いんです。

 

あそこにいって何々して来い、この謎解きとして帰ってこいなど戦闘もしないものがほとんど。

しかも報酬にスキルを覚えるのに必要なキーがあったりと、スル―できないのがまた微妙なところ。

 

個人的に、前作で住民と絡む機会がなかったのが寂しかったので良い要素だと思ったのですが、内容が薄味すぎました。

これでもうちょっと内容が濃ければ...。

 

あとストーリーですか。

前作の良い点に挙げられていたのですが、今作では前作の良いところが全然見つけられませんでした。

 

心理とか精神を重視せず、ストーリーを前に進めることに終始力を注いでいるように見えました。

そして、そのストーリーも登場人物たちが勝手に納得して進めてしまっているところが多くてプレイヤーの僕は結構おいていかれていました。

 

でも別にストーリーがつまらないわけでもなかったです。

盛り上がるところもちゃんとあって、連作の2作目のストーリーとしてはありだと思います。

ただ、エピソードⅠみたいなストーリーを期待しているとちょっと期待外れです。

 

最後に悪い点。

 

何といっても戦闘システム。

今作で最も糾弾したい要素です。

 

戦闘中に通常の順番に割り込んで行動できるブーストというシステムがあります。

これは前作にもあったのですが、今作のブーストは酷いです。

 

前作よりブーストが溜まりやすくなっているので、ガンガンブーストできるのですがこれが敵にも適用されているのです。

なので、こちらが行動しようとしたら敵がどんどんブーストしてきてこちらがボコボコにされるということが頻繁に起こります。

 

しかもこれがボス戦ではなく雑魚戦で起こるのですから、戦闘のテンポが悪すぎる!

 

そしてレベル上げやスキル上げをしないでストーリーを進めていると、このブーストコンボでキャラがすんなりやられてしまうのでレベル上げが必須になっています。

 

それによってゲーム進行のテンポも悪くなる悪循環。

結構うんざりしてしまいました。

 

ラストダンジョンでは雑魚敵が強すぎて、5時間ほどキャラ育成に時間を取られる羽目になりました。

ちょっとクリアを諦めようかと思いましたよ...。

 

あとは良い点でも挙げましたがグラフィックです。

無機物のグラフィックは良いのですが、人間のグラフィックが前作と違いすぎて驚きます。

 

前作はどちらかというとアニメチックな、頭身の低いグラフィックだったのですが今作はリアル路線の、頭身の高いグラフィックになっています。

 

中でも女性キャラはその変わりようが激しいです。

特にモモとKOS-MOS

モモは前作から歳をとっているようにしか見えないようなグラフィックになっていますし、KOS-MOSは怖い!

 

全体的に鼻が高くなって、リアル寄りの顔になったのでおそらく今作のグラフィックの目標がこういう顔だったんでしょうけど、前作の顔を知っていると違和感しかないです。

 

KOS-MOSは顔が映るたびにちょっと笑っていました。

セシリーとキャスを見つけたシリアスなシーンで、KOS-MOSがシステムを破壊するときの顔を見たら笑ってしまいましたよ...。ショッキングなシーンなのに...。

 

----

 

個人的には、今作よりは前作の方が好きですね。

今作はグラフィックとか、戦闘システムに良くないところが出すぎていてその印象にほかの要素がつぶされてしまっています。

 

ストーリーは結構気になる終わり方をしているので、エピソードⅢにも期待しています。

あとはシステム系とグラフィックがエピソードⅠに寄るか改善されていることを祈ります。

 

邪神モッコスを生み出したことでも有名なエピソードⅡでしたが、その悪名に恥じない(?)微妙なゲームになっていると思いました。

連作の2作目ってなんでパッとしない評価になってしまうんでしょうかね...。

 

それでは、今回はここまで。