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【感想】ゼノサーガ エピソードⅠ [力への意志]

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ゼノギアス」という、初代PSで発売されたRPGがあります。

FF7とも言われ、その難解かつも奥の深い内容や世界観で熱狂的なファンを作り出しました。

 

この「ゼノサーガ」はそんな「ゼノギアス」の流れを受けた作品。

直接的な繋がりはないそうですが、本作のシステム等にその雰囲気を感じることができます。

 

PS2のゲームをやろうと思い立ったときに、クリアしたいなぁと思っていたシリーズの一つで、ようやっとそれが叶いました。

3つある作品群の最初の一つなので、ストーリー等明らかになっていない状態での感想になります。

あくまで、この作品だけで見たときの感想です。

2402文字。

 

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ゼノサーガ エピソードⅠ[力への意志]」は、2002年2月28日にPS2で発売されたゼノサーガシリーズの1作目です。

先に触れたように「ゼノギアス」の流れを受けた作品であり、開発元のモノリスソフトがのちに発売する「ゼノブレイド」ともタイトル名に共通するところがあります。

ゼノブレイド2」では味方ブレイドとして本作のキャラ、KOS-MOSが登場したりしました。

 

ゼノブレイド」は各所で名作とされていますが、さて本作はどうなのかというと...。

以下良い点悪い点上げていきたいと思います。

 

まず、良い点。

 

ハードSFでありながら、哲学や心理学、宗教学的な要素を詰め込み、複雑なストーリーを展開する様は個人的に大好物です。

広大な宇宙を舞台にしておきながらその実、話の根幹に関わるのは人の心や倫理感などに収まるのは面白いですよね。

宇宙の広大さを目の前にしても、ちっぽけな人間について論じる方が複雑だと言わんばかり。

 

出てくるキャラクタもかなり個性が立つキャラばかりで、見ていて飽きないですね。

個人的にはJr.とジギーが好きです。

次回作以降もJr.は結構活躍する?らしいので楽しみですね。

 

次にグラフィック。

 

2002年の作品とは思えないほど迫力のあるムービーが頻発します。

人間のグラフィックは流石に時代を感じるところもありますが、宇宙船やグノーシスのグラフィックは全然いけますね。

 

残酷な描写も結構お構いなしに出てくるので、グラフィックの綺麗さも相まって映画を見ているようでした。

技術の進歩は凄いです。

 

悪い点の前にどちらでもない点を。

 

ストーリーが途中で終わっていることは連作であることから仕方がないですね。

とは言っても、本当に中途半端に終わりますが...。

伏線を張って、回収したところはほとんどなかったんじゃないでしょうか。

 

また、ムービーが多いと書きましたが本当に多いです。

人によってはこれは煩わしいと思うかもしれません。

 

ムービーが終わって即戦闘!という流れのシーンもあり、そこで負けると結構萎えます。

ただ、今作はムービースキップできますのでそこはそんなに問題でもないかもしれません。

 

では悪い点を。

 

まず、育成システムが分かりにくい!

 

通常のRPGのようにレベルが上がってキャラが育つ以外に、必殺技の育成、スキルの引き出し、エーテルの習得、能力値の強化など育成できる箇所が多すぎます。

かつ、育成のやり方が分かりにくい。

 

普通にストーリーを進めているだけだと必ず途中で詰みます。

多分、ではなく必ずと言えます。

特に必殺技と能力値を育てないと強くなれません。

それほど大事な育成システムなのに、なぜ分かりにくいのか。

 

この分かりにくさ、ゼノブレイドシリーズのそれらに通じるものがありますね...。

流石は同じ開発元といったところでしょうか。

 

次に戦闘システム。これも分かりにくい!

 

 

イベントスロット、ブースト、AP、必殺技のHiセットなど様々な要素が絡み合って初めてこのゲームの戦闘は有利に進めることができます。

一つを理解しただけでは有利にはなりません。

全てを理解する必要があります。

 

この様々な要素が絡み合う戦闘システム...。

これも「ゼノブレイド2」に通じるものがあります。

もうこれは僕が複雑な戦闘が苦手ということですね。

 

終盤には何とか理解できて戦闘が楽になりましたが、中盤が一番大変でした。

こちらの攻撃で与えるダメージに対して敵のHPが多すぎたり、ダメージ以上の値を回復されたりと散々でした。

 

最後にキャラについて。

 

各所で主人公のシオンが苦手という話を見ていたのですが、クリアまでプレイしてなるほど、と思いました。

シオンは立場もあり、頭もキレて、発言もしっかりするキャラなのですが、というよりそういうキャラだからこその問題がありました。

 

気に入らないと思った意見には食って掛かるし、自分が嫌なものにははっきり嫌と叫ぶし、周りが結構気を遣っているのが分かります。

 

シオン自身も周りのキャラの悩みを聞いたりと気を遣っているようなシーンがあるのですが...。

それは実は自分のトラウマに通じるところがあって、ほかのキャラにかけた言葉は自分を納得させるための発言であったりするんですよね。

 

そんなシーンが多いので、結構自分よがりなところが目立つキャラです。

人間らしいのかもしれませんが、そんなところばかり目立つのが主人公っていうのが問題ですよね。

 

ただ、これは連作の1作目だからという理由かもしれません。

映画や小説の起の部分ですから、この後の2作で自分のトラウマを乗り越えて、真に他人へ気を遣えるキャラになるかもですし。

 

まぁ、2の方がシオンの性格はキツイとも聞いていますが...。

色んな意味で楽しみですね...。

 

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久しぶりに結構否定的な意見が出てくるゲームでした。

とは言っても、決してつまらないゲームではありませんし続編もプレイしたいと思っています。

というよりもう購入済みです。

 

心配なことといえば、我が家のPS2

今作をプレイしている間に、ムービー中にフリーズしかけてるんですよね...。

ギリギリエンディングまで持ってくれたものの、エピソード2も耐えてくれるのか心配です。

 

それでは、今回はここまで。