シリーズ作品の難しさ
シリーズものって3を乗り越えられるかがその後を決めると思う。
映画、小説、漫画、演劇、それらで爆発的に人気がでたタイトルはシリーズ化することが半ば決められているようなものだ。
それはゲームも同じであり、シリーズ化することで固定のファンをつけてロングセラーにしていきたいと思うのは、当然の考えである。
しかしシリーズ化というものは難しいものであると思う。ファンは自分の中でのそのシリーズへの固定的な魅力を作り上げている。
しかしその魅力も製作者の信念に齟齬が生じれば批判されることは避けられない。
ゲームで具体的なタイトル挙げれば『幻想水滸伝』、『テイルズオブ』、『ペルソナ』、『ファイナルファンタジー』など、当初のイメージとはかけ離れてしまったものが多い。
それに幻滅したファンは購入することを止め、逆にアンチなファンになってしまうこともある。
しかし、ゲームというエンターテイメントな作品では進化や変化は避けて通れないものだと考える。
いつまでも同じ雰囲気でいては毎回同じものしか作れなくなってしまう。
そうすればユーザーは飽きてしまい、製作者も作りがいがない。
製作者の作りがいもあるくらいに変化して、しかしファンに認められるシリーズを作り上げる。
これは本当に難しいと思う。
だから僕はどんなに雰囲気が変わってしまっても製作者が「これは○○のシリーズです」とおっしゃるなら受け入れようと思う。
そのうえで気に入らなかったら批判する。
そうやってユーザーの受け入れられる変化と製作者が取り入れたい変化の差を少なくしていくことが大切だと思う。
ちなみに変化があまり必要ないシリーズも存在する。『ドラゴンクエスト』シリーズがよい例だ。
変化が必要なのか、必要ないのか、その見極めも大切だと思う。
おしまい。