【今週の一曲 #63】風の憧憬(アレンジ)
今週の一曲は「クロノ・トリガー」より
風の憧憬
のアレンジバージョン
「クロノ・トリガー」は1995年3月11日にSFCで発売されたRPGタイトル。
紹介するまでもない、JRPGの代表作ですね。
魅力的なキャラ、協力技を駆使する戦闘、様々な時代を駆け抜けるシネマティックなストーリー、マルチエンディング。
当時も今も、ゲーマを魅了して止まないタイトルです。
最近はやり込みプレイ、RTAもゲーマ界隈では流行っており、このタイトルに白羽の矢が立つことも珍しくありません。
そういったプレイを見ていると、本当に多くの方がこのタイトルを愛しているんだと実感します。
そして愛される理由の一つが音楽であることは、皆さん承知の事でしょう。
作曲者の光田康典氏が紡ぎだす幻想的な音楽は、時に格好よく、時に優しく、時に妖しく、このゲーム魅力を引き出してくれています。
長らく愛されてきた「クロノ・トリガー」の音楽ですが、続編である「クロノ・クロス」の楽曲と一緒にアレンジアルバムが出されたのが2015年です。
「クロノ・クロス」のアレンジアルバムが出るのが初めてだったので、そちらに注目が集まりましたが、「クロノ・トリガー」のトラックにももちろん期待が集まっていました。
皆、光田氏のアレンジなら間違いないという確認に近い予想はしていたでしょう。
僕もそうです。
そして満を持してリリースされたアルバムは、本当に予想通りの素晴らしいものでした。
「風の憧憬」は本編の中世フィールドで流れる曲です。
オリジナルの曲も、楽器が少なくメロディも切なげで、寂しさを感じますが、アレンジではそれが一層際立っています。
ピアノとバイオリンで奏でられる風の憧憬がこんなにも胸を突く音楽になると、予想はしていましたが準備はできていませんでした。
そのくらい、初めて聞いた時の衝撃は大きかったです。
後半に少し盛り上がりを見せる構成も、感情を高ぶらせてきます。
本当に、光田氏は聞く人の心を動かすのが上手い。
オリジナル、アレンジ共に素晴らしい曲です。
オリジナルを聞いたことのない方はあまりいないでしょうが、アレンジを聞いたことがないのなら、是非どうぞ。
絶対に気に入ります。
それでは、今回はここまで。