【感想】.hack//G.U. Vol.2 君想フ声
引き続き「.hack//G.U.」(以下、G.U.)シリーズをプレイしております。
Vol.1は連作の初代ということもあり色々と不満のある作品でしたが、Vol.2はどうなっているのか?
Vol.2もクリアまで漕ぎつけましたので、感想を書きたいと思います。
いつものように良い点悪い点を挙げつつになります。
ネタばれは気にせずに書いています。
良い点
爽快感の増した戦闘
初代ではハセヲがマルチウェポンジョブにも関わらず、自由に武器を入れ替えられないシステムで爽快感が薄まっていました。
Vol.2からはスキルトリガーでスキルを選ぶと、該当する武器に自動的に変更されるようになりました。
また敵によって有効な武器が設定されていて、スキルトリガー発動時にスキル名が点滅して分かりやすくなっています。
有効なスキルを選択すると目に見えて火力が上がり、連撃を決めると更に恩恵を受けられるので、本当に爽快感が増しました。
覚醒システムも新しく神威覚醒が増えました。
演出も格好よく、火力も高いので積極的に連撃を決めて覚醒したくなります。
神威にはいくつか種類があるのも良いですね。
演出が長いのでスキップできるのもGOOD。
真に迫り始めるストーリー
Vol.1はストーリーが途中でぶった切られていて、まさにVol.1といったところでしたが、Vol.2は一つ大きな問題が発生しそれを解決したところで続く...という連作らしい終わり方をしています。
未帰還者を救うというハセヲの行動の裏で動く陰謀。
そこにようやく焦点が合い始め、核心に迫りつつあるというのがよく分かります。
引きも上手く、もう早くVol.3をプレイしたいです。
そんなメインストーリーの顛末も気になるところですが、僕が気に入ったのは前作から言及している「社会への向き合い方」の部分。
アトリの心中に迫り、各々の向き合い方を追究したVol.2のストーリーは、その面でもとても満足しました。
リアルでは社会に溶け込めないアトリが、「The World」という別の社会に理想の社会を求めていたというエピソードは、ゲームや漫画といったアンリアルを楽しむ僕達にも通じるものがあります。
アトリの社会への向き合い方は、「自分を認めてくれること」でした。
自分を認めてくれる人さえいれば、その人を通じて社会に溶け込める。
そう思い込んでいました。
アトリの悲痛な思いは同情の余地はあります。
しかし、その立場に甘え、周囲に救い”しか”求めなかったアトリは榊に利用されても仕方なかったと言えるでしょう。
榊は「自分の意のままに支配すること」が社会への向き合い方でした。
彼もアトリ同様、社会への向き合い方がそれだったというだけで否定も肯定も本来はできないものです。
しかし、自分の目的のために他人の持つ社会への向き合い方を利用した彼の行動は、最低です。
向き合い方は個人のものであり、他人が干渉できるものではありません。
ただし、向き合い方は変えることができます。
そのきっかけが自分の思いであれ、他人の言葉であれ、変えることができるのです。
そして変えるのは自分自身です。
周りからどんな影響があろうと、自分の考えを変えられるのは自分だけです。
ハセヲの言葉を元に、自分で答えを出したアトリは、それを体現したことになります。
アトリの向き合い方の基盤は変わっていないと思います。
では、認められるには自分は何をすればいいのか?
彼女はその答えを探すために、この「世界」で生きていく決心をしたのです。
悪い点
目立つ処理落ち
初代からちょくちょくあったのですが、Vol.2は処理落ちの頻度が上がっているような気がします。
特に広いフィールドや大人数での戦闘時。
戦闘スピードも上がったので早い操作が必要なのですが、処理落ちのせいで思うようにコマンドを選択できないことも多かったです。
Vol.3で少しは改善しているといいですね。
最後に
ハセヲやスケェイスのフォームが変わったり、究極の武器が手に入ったりと男の子が興奮する要素が沢山あったので、ずっとテンション上がりながらプレイしていました。
Vol.1と比べると、圧倒的にVol.2の方が面白いですし、Vol.3への期待度も上がりました。
また、ラスボス戦のBGMやトライエッジ一行の演出等、初代「.hack」を知っていると「おっ」となる演出も多数あり、こちらも今後に期待してしまう所です。
ハセヲ達の物語はどこへ向かうのか、そして真実を掴み未帰還者を救うことはできるのか?
Vol.3へ続きます。
それでは、今回はここまで。
この後は気に入ったスクショです。