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【感想】新すばらしきこのせかい

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これは、間違いなく「すばらしきこのせかい」の続編である。

 

クリアした今、僕はこの作品をそう紹介できます。

そう思えるほど、「すばらしきこのせかい」(以下、すばせか)の要素を活かしつつそれを進化させ、より素晴らしい「すばせか」を楽しめるようになっています。

 

今回も良い点悪い点を挙げながら感想を書きたいと思います。

所感を書いたときの内容とかぶる部分もあります。

ネタバレは気にせず書いてます。

 

nanameshita.hatenablog.com

 

 

良い点

バトルを中心に組み上げられたルーティー

「新すばらしきこのせかい」(以下、新すばせか)はバトルを中心にゲームデザインがされています。

 

「すばせか」から引き継いだバッチはバトルをしなければ成長できない。

ステータスを上げる手段である食事が、バトルをしなければできない。

装備しているファッションもブランド力上昇にはバトルが有効。

お金を稼ぐにはバッチを売るのが有効だが、バッチはバトルで手に入る。

等々...。

 

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ほとんどのシステムはバトルを通す必要があります。

 

ステータスを成長させるには

①ステータスを上げるために食事をする。

②バトルをする。

③食事をする。

を繰り返す必要があり

 

バッチを成長させるには

①バッチを購入orバトルで入手。

②バトルでレベルアップさせる。

③新しいバッチを購入or入手

を繰り返します。

 

そして、それらは個別に考えなくてよいので

バッチの入手、お金稼ぎ、バッチの成長、食事、ブランド成長すべてがバトルを通して繋がっているのです。

これが本当に綺麗。

 

しかし全ての中心になっているバトル。

これが詰まらないものだと意味がないのですが、そんなことはありません。

むしろとても面白い。

 

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各ボタンにバッチを装備して、それぞれのバッチ攻撃をつなげていくとシンクロが上がっていき、貯まると協力な攻撃ができるシンクロシステムが最大の肝。

 

バッチごとにコンボを繋げられるタイミングが異なり、実際に使ってみないと全然分かりません。

しかし、慣れてくると思った通りにシンクロを貯められるようになり協力な攻撃をバンバン撃て、とても爽快です。

 

このバッチ毎のコンボタイミングに慣れる、というのもバトルを楽しむ要素になっているので、先ほどのルーティーンで新しいバッチを手に入れたら更にバトルをしたくなるんですよね。

そこからコンボタイミングが分かるともっとバトルが楽しくなる。

本当に上手いことデザインされています。

 

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また、レベルを下げたり難易度を上げることで恩恵を受けることができ、もっとバトルしたくなるようになっています。

どれだけバトルさせたいのか。

でもしてしまうんです。楽しいから。

 

丁寧に作られたシナリオ

「すばせか」と言えば、当時の若者の心を掴んだシナリオです。

どんでん返しや伏線回収もさることながら、若者の複雑な心を描いたシナリオは、語るうえで外せないでしょう。

 

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「新すばせか」が素晴らしいのは、「すばせか」と同じレベルでシナリオを展開しておきながら、シリーズファンを喜ばせることを忘れなかったことです。

かつ、それだけに留まっていない。

 

シリーズファンにとって特別な存在である前作のキャラを登場させ、彼らにシナリオの中心にいてもらっては続編である意味はありません。

それはシリーズファンを喜ばせている"だけ"です。

 

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「新すばせか」は彼らを登場させつつもフレーバーに留め、シナリオの中心はリンドウをはじめとする新キャラ達に任せました。

これがとても良い塩梅でした。

 

シナリオ自体もかなり丁寧に作られています。

序盤から伏線を置いたり、一筋縄ではいかない展開にしたり、カタルシスを感じさせたり...。

退屈になることはほとんどないでしょう。

 

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また随所に前作を感じられる見せ方をしている箇所もあり、これもニクイ演出です。

 

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そして僕が特に気に入ったのが、リンドウ達の他人との接し方に焦点を置いた部分。

「すばせか」では、他人を拒絶していたネクを中心に、それぞれのキャラが抱える複雑な悩みを描写し、それを乗り越える様子を描いていました。

 

リンドウやフレット、ナギもそれぞれが他人との接し方に暗い部分を持っています。

これらを死神ゲームを進行するメインシナリオに上手く絡め、成長する事で話が進むように出来ている構成は見事の一言です。

 

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各キャラが持つサイキックも、彼らの欠落しているモノに関係しているのが良いですね。

リンドウのリスタートは、選択と責任。

フレットのリマインドは、自分の心と向き合う事。

ナギのダイブは、他人の本当の心。

 

それらのサイキックが終盤にシナリオに活かされるのも、アツいものがあります。

 

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悪い点

何か書こうかと思って、探してみたんですが見当たらないかもしれないですね...。

 

 

最後に

悪い点を見つけられないというあまり無い感想になりましたが、それは良いことですよね。

漫画調のこの作品自体の雰囲気が苦手、というのはあるかもしれませんがそれは個人の好みですし、僕は問題ないので悪い点とはちょっと違うなとなりました。

 

「新すばせか」発表時もシリーズファンは盛り上がりましたが、このゲームの出来は更に盛り上がるのではないでしょうか。

そう言えるほど素晴らしい作品です。

 

クリアしても、裏ボスやチャレンジ系ボス、隠しアイテム集めなどやり込みも沢山あります。

体験版も出ているので、楽しめそうだなと少しでも感じたら是非プレイしてください。

後悔はしないでしょう。

 

シナリオの項にも書きましたが、リンドウ達のコミュニケーションに関する欠落については、とても面白い内容なので、別の記事を書くかもしれません。

もし書かれていたら、読んでみてください。

 

最後に、人気作の続編という難しいタイトルをこんなにも素晴らしい出来にしてくださり、制作者の方々に感謝します。

 

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それでは、今回はここまで。

ここからは気にいったスクショです。

 

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