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【ぐちゃっと感想】11/22/63

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友の頼みと世界の命運と愛する人の命。
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もし、過去に戻れるとしたら。
何をするでしょうか。

しかも戻れる時間は決まっており、帰ってきたら現実では数分経っているだけ。そんな時間旅行が可能だとしたら。

ホラー小説家として名高いスティーブン・キング氏がタイムトラベルものとして発表した作品。それが「11/22/63」です。

初版発行は2011年11月8日。

僕は文庫本で読んだのですが、上中下巻に別れておりとても読みごたえがありました。表紙を並べると始めてタイトルが見えるという素敵仕様。

結論から言うと凄く、凄く面白かった。

最近読んだ本の中でも特に印象に残っています。こんなにものめり込んだ作品は久しぶりでした。


ーーーあらすじーーー

小さな町の食堂、その倉庫の奥の「穴」。その先にあるのは50年以上も過去の世界、1958年9月19日。このタイムトンネルをつかえば、1963年11月22日に起きた「あの悲劇」を止められるかもしれない…ケネディ暗殺を阻止するためぼくは過去への旅に出る。世界最高のストーリーテラーが新たに放った最高傑作。

ーーー

あらすじの通りなのですが、主人公は町の食堂にある不思議な「穴」から1958年へタイムトラベルし、1963年11月22日に起きたケネディ大統領暗殺事件を止めようとするお話です。

タイトルの「11/22/63」は暗殺事件の日付にかかっているわけですね。

ですが、このお話では直接1963年に行けるわけではなく、1958年に行ってしまいます。
ケネディ大統領暗殺事件まで5年間、過去の世界で過ごさなくてはなりません。

ここが面白いところなんです。

5年間過ごすうちに主人公は様々な体験をするわけです。職を得たり、未来を知っているからこその賭博に参加したり、恋をしたり。

その様々な体験をしたのちに、とうとう来る1963年11月22日。ここで何が起こったのか、主人公は何を選択するのか、是非読んでいただきたい。

ネタバレするのは簡単ですけど、これは本当に読んでいただきたい。読んだ人にしか分からない感情が最後のページで沸き起こります。

ところで、ホラー小説家としてのスティーブン・キング氏の味も顕在しています。傷害描写やホラーのような表現も多々。

傷害描写のシーンでは、その生々しい描写に思わず貧血状態に陥りました。

そのページを読んでいるとき、電車で立っていたのですが、立っていられなくなりホームの席に避難。
混んでる時間じゃなくて良かったです。

でも、それはそのくらいのめり込んでいたし主人公に感情移入していたということでしょう。

主人公に幸せになってほしい、全て上手くいってほしい、そう願っているのに世界がそれを許してくれない。

あのもどかしくて、怒りすら感じる運命に立ち向かう主人公がとても素敵です。

そして、何より最後のシーン。先ほども書きましたが様々な感情が沸き起こります。

そのシーンだけ読んでも感動します。何度も読んでますがそのたびに。

あの5年間を過ごして、色んなことを知って、失って、救って、最後にたどり着くあの答えは…。

読んでください。それしか言えません。


そんな感じでぐちゃっと感想を書きましたが、ネタバレ感想も書きたいと思ってます。

語りたいことが色々とありますが、簡潔にまとめたいと思ってます。努力します。

今回の感想はこんな感じで、終わりたいと思います。

それでは。