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【感想】デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 アバドン王

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以前「デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 超力兵団」をクリアし感想を書いたのですが...。

続編があることは分かっていたので、すぐにプレイすることにしました。

せっかくなので、「真・女神転生Ⅲ」との同梱版を買いました。

(いまだに結構お値段するんですよね)

 

そしてクリアまでこぎつけましたので、感想を書きたいと思います。

2552文字。 

 

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デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 アバドン王」は2008年10月23日にPS2で発売されたアクションRPGです。

前作から2年という期間を置いての続編です。

 

それによって、前作から変わったことや新しい要素があるので、それについても書きたいと思います。

 

まず、良かった点から。

相変わらずグラフィックや音楽による世界作りが素晴らしいです。

 

大正という時代にふさわしいものから、ポップなものまで様々な表情を見せる音楽は聞いてて飽きません。

また、前作から磨きがかかったグラフィックは雰囲気を残しつつも綺麗になっています。

 

ムービーで見られるキャラクタの動きや表情もかなり細かく描写されており、感情移入しやすかったです。

 

そしてストーリーとキャラクタも僕好みになっていました。

前作は富国強兵が取り上げられていましたが、今作は路線を変えて民俗学や宗教学などの学問的要素、そしてATLUSゲームおなじみの人間の心たるやみたいな内容になっています。

 

ストーリーの流れが綺麗です。

序盤になんてこともなしに描写されていた事柄が、後で重要なことであったと発覚する伏線の敷き方も鮮やか。

小さな出来事がどんどん大事になっていく様の描き方も見事でした。

 

最終的に、「将来」に希望を抱くことが良いことなのか悪いことなのか?という命題になっていましたがシナドの「怒り」が言うことも「憂い」がいうことも正しいのでしょう。

どちらも正しい、正解が分からないからこそ人はそれを追い求めて奮闘する。というどこか既視感のある終わり方ではありました。

でも、意外性がなくても見せ方が良いと綺麗に収まるものです。

 

キャラクタは前作から引き続き登場しているキャラも、新キャラも良かったです。

個人的に、ゴウトが復帰してくれたのがすごくうれしかったです。

 

そして今作の一番好きな点はこのゴウトが沢山話してくれることです!

ライドウのことを最初から認めてはいるのですが、どんどん付き人ではなく相棒扱いをしてくれるとこだったり。

会話の選択肢によっては突っ込みをしてくれたりするお茶目なところだったり。

少し過去を語ってくれて、近づけたような気ができるところだったり。

 

とにかくゴウト関連の嬉しいことが多かったです。

つまるところ僕がゴウトを大好きなだけなんですが。

 

戦闘面についても前作から変更されているところがあり、これが良い改善になっています。

前作では連続切りや範囲切りしかできなかったのですが、今作では武器の種類が増えて単純にアクションが増えました。

 

また、MPが廃止されMAGという共通のゲージが登場。

これは敵の弱点を突くことで増え、弱点を食らって気絶している敵に攻撃することでさらに増やすことができるので弱点を狙う意味も大きくなりました。

そして気絶している敵を攻撃すると鳴るSEが気持ちいい!これは地味ですが大事な点です。

 

回避もできるので結構動きが軽やかになり、単純に動かしていて楽しくなりました。

前作はもっさりしていましたからね。

 

悪い点の前にどちらでもないところを。

 

今作は真・女神転生シリーズのように選択肢が度々登場し、その結果によってLow、Neutral、Chaosの3つのエンディングを見ることができます。

 

僕はこのシステムを経験したのは初めてでした。

エンディングはNeutralだったのですが、残り二つのルートだと内容が変わるようです。

 

攻略情報を見てうまく調節しないとすべてのエンディングを見るのに3周しなくてはならず、人によっては嫌なシステムですね。

僕は初めてだったので、こんな感じなのか...という感想でしたが残りのエンディングを見るためにあと2周するのは確かに面倒です。

エストや解放される仲魔もこれに影響されるので、無視できないのも何とも言えないところ。

 

では悪い点を。

悪魔を仲魔にする方法ですが、個人的にはちょっと苦手でした。

 

真・女神転生シリーズのように会話をして仲魔にする方法に変更されたのですが、同じ選択肢を選んでも結果が違っていたり失敗すると問答無用でダメージや逃走になってしまうのは面倒でした。

 

前作が結構簡単に仲魔にできるシステムになっていたからこそ、この変更は痛かったですね...。

もうちょっと簡単にしてほしかったです。

もう弱い悪魔も仲魔にするのに時間がかかるのが大変でした。

 

ストーリーに関しては、前作で残された謎がうやむやになっているところです。

大正20年が存在することはおかしい、と言っていた前作ラスボスの発言は何だったのでしょう。

もしかしたらどこかに描写があったかもしれませんが、本編で明かされていないのは個人的に嫌です。

 

あと、魔人という強い雑魚戦がランダムで挟まるのですが、これが面倒でした。

基本的にエンカウント不可避に加えて異様に強くて戦うのも大変。

見逃してもらおうと会話をしてもかなり多くの代償を払うことになります。

 

結局ストーリーのボスラッシュ時出てくるのなら、雑魚戦で出てくる必要はなかったような気もします。

 

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クリアまでは40時間強かかりました。

単純なボリューム増加もありますし、ラスボスが強くて育成を結構やっていました。

 

個人的に悪い点もあったのですが、それ以上に良い点が多く、前作より断然好みです。

なによりゴウトにフューチャーされているのが嬉しい。

やっぱり付き人キャラは最高や。

 

デビルサマナーシリーズとしては、今作が最後の作品のようです。

今はペルソナや女神転生シリーズが人気になっていますが、デビルサマナーもまた最新機種で見てみたいですね。

 

そして、ついでにサントラを再販してほしいです...。

今作は初回盤にサントラが付いていたようで、それを買えばいいのですが、超強力団はプレミアになってしまっています。

なにとぞ...。

 

それでは、今回はここまで。