蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT
「蒼穹のファフナー」第一期から1年前の出来事が収まったスペシャル版、「蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT」を見終えた。
第一期でフェストゥムが島の人間に知れ渡っていないのに、フェストゥムと戦うという話の時点で悲劇になるのだろうと思っていたが、実際悲劇的な話だった。
総士がファフナーに乗れない理由や第一期で最初に死亡した蔵前果林の様子など、第一期ではよく分からなかったことで描かれており、L計画以外にも見ごたえがあった。
第一期に比べ、パイロットが同化現象や戦死する様子が多く描かれており見ていて胸が締め付けられた。
しかし、「ファフナー」の場合同化現象は綺麗な結晶になるし、戦死もほとんど血が描かれないため生々しさは薄かったと思う。
色々とみるべきところはあるが、一番主人公に共感できたところが知らないうちに生徒会長になっていたが、みんなに忘れられていないと感じてうれしかったと発言していたところだ。
人によっては厄介な役どころを他人に押し付けたと思うかもしれないエピソードだが、病気がちで自分の存在意義に悩んでいた主人公は救われたという。
自分を存在させてくれた皆に恩返しをするために戦うと。
自分はそのような持病を持っているわけでは無いが、高校時代に自分が席を外している間に、学園祭のクラスの出し物の主役にされていたことがありそれを思い出した。
クラスではかなり引っ込んでいた存在だと思っていたが、皆に支えられながら主役をやったときは主人公と同じような思いを抱いたものだ。
のちの劇場版や第二期につながる設定も出てきたりと、単なるスペシャル版に収まらない前日譚である「RIGHT OF LEFT」、とても見ごたえのある作品だった。
それでは、今回はここまで。
PS:主人公が飼っている犬を処分するエピソードは、心に響いた。
食べたら死ぬと分かっている餌を、理解して食べようとするプクは主人公の一番の理解者だった。
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