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NieR:Automata Arranged & Unreleased Tracks【サントラ感想】

約束されたアレンジサントラ。

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「ニーアオートマタ」が発売された年が終わろうとしています。

 

つまりは「ニーアオートマタ」は去年のゲームとなり、過去の作品となっていきます。

 

未来のゲームを遊ぶ人にとって、過去のゲームとなるでしょう。

 

しかし、今も昔も未来も関係ない。傑作は時間がたっても傑作なのだ。

それは数々の過去の傑作ゲームが証明している。

 

そして、音楽もまた時間が経とうとも傑作であり続けるのだ。

 

そんな語り継がれるべき「ニーアオートマタ」の音楽がアレンジされたサウンドトラックが登場しました。

 

「NieR:Automata Arranged & Unreleased Tracks」

 

「ニーアオートマタ」ゲーム内で流れていた音楽の中から人気のある曲を有名なアレンジャーにアレンジをしてもらった曲を収めたDisk1。

 

そして、本編・DLCで流れたがオリジナルサウンドトラックに収録できなかった曲を中心に収録したDisk2の2枚組のサウンドトラックです。

 

目次

 

 

ジャケット

見出しの画像にしましたが、ゲーム内の第3の主人公「A2」が表紙を飾っています。

 

オリジナルサウンドトラックは「2B」「9S」が表紙となっていました。

 

その対比となっているのですが、それだけでなく、このアレンジトラックとオリジナルトラックは、画像が連結するようにデザインされています。

 

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(連結した状態)

 

背景の廃墟都市のビルがつながっていますね。

 

イメージ画像なんでしょうが、これはエンディング後の3人なんだろうかとか妄想が膨らみます。

 

9SとA2仲良くなれるといいなぁ。

 

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(ジャケット背面)

 

背面は廃墟都市のビジュアル。

 

こういった、文明が滅びた後の風景というのはなぜか心惹かれるものがありますね。

 

悲しいはずなのに、綺麗。

 

 

中身

2枚組のサウンドトラックなのですが、3枚組オリジナルサウンドトラックと並べた時におさまりが良いように3枚組のケースが使われています。

 

こういったユーザーに対する細やかな心遣いは、うれしいですね。

 

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(Disk1)

 

Disk1は2Bがピクチャーレーベルで印刷されています。

 

キャラクターデザインを担当された吉田明彦さんの2Bは美しいです...。

ゴーグル外してますね。ゲーム内でゴーグル外すときは悲しい場面が多かったので複雑な気持ちになります。

 

ブックレットは2Bたちアンドロイドの核、ブラックボックスを模したデザインがされています。

 

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(Disk2)

 

Disk2は9Sが印刷されています。

 

あなた、イケメンね。

 

怒るとあんな手を付けられない状態になるのを微塵も感じさせない。

 

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(ブックレット中身1)

 

手が写ってしまい申し訳ありません。

 

ブックレット内の曲目のページなのですが、うっすらゲーム内のセリフが印刷されています。わかりますかね。

 

こうやってブックレットから雰囲気を作ってくれるのはサントラを聞くうえで大切なのでありがたいです。

 

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(ブックレット中身2)

 

Disk1のアレンジ曲については、アレンジャーさんのコメントが載っています。

 

どのような気持ちでアレンジをしたのか、どのように聞いてほしいのか。

 

こういったアレンジャーさんの気持ちが読めるのは貴重なことなのでうれしいです。

 

そして、その横にはディレクターの「ヨコオタロウ」さんの開発初期のプロット文とコメントが載せられています。

 

ゲーム開発の内側を見せるというのもなんともヨコオさんらしい手法ですが、オートマタに関してはそれ自体が大きな伏線でしたね。

 

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(ブックレット中身3)

 

ヨコオタロウさん、作曲者の岡部啓一さん、帆足圭吾さんのインタビューも載っています。

 

まだアレンジ曲が上がってくる前のインタビューなのでアレンジ内容のコメントは無いのですが、これまた貴重なお話が載っています。

 

開発者の「内側」の話が聞けるのは、ファンにとってご褒美であるとともに「内側」を知りたいという欲求を満たすことになります。

 

好きなもののことは小さなことでもたくさん知りたくなるものです。

 

 

気になった曲

さて、肝心の曲ですが、アレンジというだけあって様々な表情を見ることができました。

 

ただ、個人的には癖はあまり無いアレンジが多いなと感じました。

 

聞きやすくて良いことだと思う反面、チャレンジをしてみてほしかったなと思います。

 

そんな曲たちの中から、気になった曲をいくつかご紹介。

 

 

「遺サレタ場所 Arranged by AJURIKA」

ゲーム内のメインフィールドとなる廃墟都市でかかる曲「遺サレタ場所」。

 

それを「AJURIKA」さんがアレンジした曲です。

 

始まりは原曲がそのまま流れるのですが、途中からかなりリズミカルは曲調に変化。

 

でも原曲にある雄大さと切なさを残して、かなり聞きやすいアレンジになっています。

 

1曲目に流れてくる曲としてもとても良いと思いました。

この曲の新しい表情を見せつつ、大きく外れていないから受け入れやすい。

 

AJURIKAさんは、「リッジレーサー」シリーズや「アイドルマスター」シリーズにも楽曲を提供している作曲家です。

 

確かにこのアレンジはリッジレーサー感も感じられますね。

 

 

「異形ノ末路 Arranged by ATOLS」

ボス戦で流れる曲「異形ノ末路」。

 

それを「ATOLS」さんがアレンジした曲です。

 

始まりからかなり違います。アレンジぎゅんぎゅん。

 

0:53からの電子音からの流れがすごい好きです、格好いい。

 

ボーカルは録り直しているんでしょうか。かなり原曲とは違います。

 

1曲目が比較的素直なアレンジだったのに対してこちらはアレンジ強めですね。

 

ATOLSさんは、電子歌姫初音ミクの楽曲などを提供されていた作曲家。

 

そちらの曲もかなり評価が高いらしく、ぜひ聞いて見たいです。

 

 

パスカル Arranged by Ryu Kawamura」

戦闘意思のない機会生命体で構成された村で流れていた曲「パスカル」。

 

それを「Ryu Kawamura」さんがアレンジした曲です。

 

この曲の注目すべきところは何といっても、曲の中にゲームのSEを使用している事。

 

メニュー内のカーソルを移動させるときの音と、決定音を使用しています。

 

他にもどこかの音を使用しているかもしれませんが、僕にはわかりませんでした。

 

コメントによると、子供たちの記憶を消したパスカルの心情を表現したアレンジをしたとのことですが、なるほど子供たちのボーカルが消えそうな、でも消えない。そして不安になりそうな音に変化する様がそれをうまく表現していると思います。

 

Ryu KawamuraさんはJAZZを中心に活動されている方です。

 

最近はアニメやゲームの音楽に携わる機会も増えていて、FINAL FANTASYのJAZZアレンジトラックにも参加されていました。

 

あと、オートマタはトロフィーコンプリートまでやりこんだそうです。凄い...。

 

 

 「Weight of the World Arranged by ZANIO」

このゲームの主題歌にして代表する曲、「Weight of the World」。

 

「ZANIO」さんがそれをアレンジした曲です。

 

コメントにもありますが、これはアレンジではなくリアレンジです。

 

元の曲の音源を何も使わずに、ボーカルも男性になっています。

 

しかし、悲壮感を少し減らして明るい曲調にしたこのリアレンジはとても、とても良いです。

 

オートマタは未来に希望があってほしいエンディングを迎えましたので、余計この明るさは身に染みます。

 

ボーカルの方も声が優しくて聞きやすいです。

惚れた。

 

ZANIOさんはボーカロイドの曲の提供をはじめ、様々な場面で活躍なさっている作曲家です。

 

柴犬の「たまこ」ちゃんと暮らしているそうです。

うらやましい...。

 

柴犬可愛いですよね。柴犬。

 

 

「生マレ出ヅル意思/コノママジャダメ」

コノママジャダメ。コノママジャダメ。コノママジャダメ。コノママジャダメ。コノママジャダメ。コノママジャダメ。コノママジャダメ。コノママジャダメ。コノママジャダメ。コノママジャダメ。コノママジャ。

 

コノママジャダメ。コノママジャダメ。コノママジャダメ。コノママジャダメ。コノママジャダメ。コノママジャダメ。コノママジャダメ。コノママジャダメ。コノママジャダメ。コノママジャダメ。コノママジャ。

 

 

「生マレ出ヅル意思/社長(デュエット)」

社長です。社長です。社長です。社長です。社長です。社長です。社長です。社長です。

 

とうっ。それっ!!!!とうっ。それっ!!!!とうっ。それっ!!!!とうっ。それっ!!!!とうっ。それっ!!!!とうっ。それっ!!!!とうっ。それっ!!!!とうっ。それっ!!!!とうっ。それっ!!!!

 

松田社長さんの迫真の「それっ!!!!」が面白い。

 

 

まとめ

アレンジトラックは「レプリカント」の時からありましたが、ここまで多くのアレンジャーが携わり、かつジャケットやブックレットにこだわりを詰め込むことができているのも、ひとえにゲームの人気があってこそです。

 

それだけニーアオートマタは傑作であり、人々の記憶に残ったのです。

 

その人々に、アレンジとして新しいオートマタの表情を見せることができたのは大きな意味があると思います。

 

これからも人々の中にオートマタは残り続けるでしょう。

 

そして未来でも、傑作として語られると思います。

 

アレンジの質の高さも相まって、満足のできるサウンドトラックでした。

 

 

最後に

ニーアシリーズは今後も展開を続けていくそうです。

 

シリーズが続くということは、ファンの期待が大きくなる・メジャーになるというメリットと同時に、シリーズ間での違和感に気が付くというデメリットもあります。

 

どんなに人気のあるシリーズでも、ファン全員の期待に沿うというのは無理です。

 

でも、僕も大好きなシリーズですので是非ともシリーズを続けて、楽しませてほしいです。

 

音楽もまた、期待しています。

 

それでは今回はここまで。

 

 

参考

「ニーアオートマタ アレンジサウンドトラック 公式サイト」

www.square-enix.co.jp