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想像の力と現代RPG

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想像するからこそ、自分だけの物語になる。

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昔から、RPGが好きです。

 

といっても、小さいころは自由にゲームをやることは許されず、まともにやり始めた
のは高校生くらいからです。

 

そのころ流行っていたゲームといえば「ドラゴンクエストIX」や「モンスターハンター
ポータブル」などでしょうか。

 

まぁ、それは置いておいて。

 

そのころからRPGをいくつか遊んでいて感じたことがあります。

 

それは、「声が付いているRPGはあまり好きではないかもしれない」ということでし
た。

 

今回はそのことについて、いくらか語りたいと思っています。

 

 


①キャラクターに声が付くということ

 

昨今ではRPGといえば声が付くことは当たり前で、声優さんのお力も借りて知名度
上げようとすることは
商業的戦略となっています。

 

しかし、声が付いているということはすなわち「そのキャラクターのイメージが固定
化される」ということです。

 

言い換えると「そのキャラクターは、製作者が意図したものにしかならない」という
こと。

 

それに何の問題があるのかというと、特にありません。

 

ありませんが、僕が個人的にRPGに期待している「プレイヤーが世界に干渉できる」
という要素を削る要因になっています。

 

昔のゲームばかり例に出していると良くないとは思うのですが、例えば「ファイナル
ファンタジー」シリーズや「聖剣伝説」シリーズ。

 

昔はキャラクターに声をつけることなんてできませんでしたから、感情表現は顔と動
きに頼っていました。

 

ドットで描かれたキャラクターが、いささかオーバーなリアクションで驚いたり、怒っ
たり、笑ったりするのはプレイヤーに感情を十分伝えていました。

 

ただ、それはキャラクターの動きだけではなく、「プレイヤーがその場面を想像する」
からこそ成り立っていた表現だったと思うのです。

 

(このキャラは明るい性格だからきっと、こんな声で言っているんだろう)
(このキャラはおとなしいから、表情もあまり動かさずに淡々と言っているんだろう)

 

そうやってプレイヤーがキャラクターのことを考えて、想像で補うからこそ、表現に
も成功するし
プレイヤーがその世界に干渉していると実感できるし、「キャラクターがプレイヤー
のものになる」のだと思います。


②声が付くことで何が起こるか

 

では、キャラクターに声が付いていたらどうでしょう。

 

製作者側で選抜した声優さんによるボイスが付くことで、そのキャラクタ-の声・しゃ
べり方・性格等が固定されます。

 

なので、プレイヤーはその声を聴いたときに、
(あぁ、このキャラはこんな感じなのか)

と思うだけで思考を停止します。

 

というか停止せざるを得ません。

 

そのキャラクターはその声、しゃべり方、性格なのですから動かしようがないんです。

 

つまり、プレイヤーの想像を挟む余地がなくなります。

 

「キャラクターはプレイヤーのものにはならない」です。


それの何がおかしいのか分からないという方もいらっしゃると思います。

 

でも、僕はすごく違和感を感じるんです。

 

ゲームってプレイヤーもその世界を作り上げる要因だったのに、想像する余地がなく
なるだけで、ゲームとプレイヤーの間に高い壁ができたように見えるんです。

 

映画やアニメ等の「受け身型」のエンターテイメントになってしまっているんです。

 

先日発売された「ゼノブレイド2」をプレイしているときに、強くそれを感じました。

 

かわいらしいキャラたちが、各々の声を出しながら飛んだり跳ねたりしているのを見
て何も考えていない自分に気が付きました。

 

そこで、「声が無くて字幕だったら、自分で想像しながら見て楽しいのになぁ」と思っ
てしまったんです。


③声が付かないRPG

 

現代でも声が無いRPGというものはあります。

 

ドラゴンクエスト」シリーズや「世界樹の迷宮」シリーズ、主人公だけ声が無いゲー
ムなんかもありますね。

 

僕は個人的に、そういうゲームをやっている方が楽しいと感じてしまうんです。

 

ドラゴンクエスト11」なんて、本当に久しぶりにゲームにはまった作品です。

 

声が無いキャラたちが、笑ったり怒ったり、戦ったり悲しんでいるのを見て、自分で
補完・想像をするのがすごく楽しかった。 


もちろんゲーム部分も楽しかったですが。

 

あの名曲が流れてケトスが進化する場面や、カミュが主人公に「また会おうぜ!」っ
て声を掛けるシーンなんて声なんかいらないって
強く感じました。

 

ヒーローズでは歴代のキャラクターに声が付いてしまったのがすごく違和感でしたねー

 

ヤンガスとか自分の想像していた声と違いすぎてショックでした。

 

世界樹の迷宮」シリーズは、主人公含めて仲間をメイキングするので、自分でキャ
ラクターを好きにできます。

 

きっとこのキャラはこんな性格で、こっちはこんな声で...。なんて想像しながら冒
険するのはとっても楽しいです。

 

...端から見たら結構やばいやつかもしれませんが。

 

このように、声が付かないRPGというのは、「プレイヤーの想像力があってこそ成立
するもの」なんですね。

 

そうやって自分も参加する形で作品を完成させるというのは、ゲームという物の特徴
だと思っているのでそれを大切にしたいです。


④まとめ

 

僕が今回言いたいことは、一つ。

 

「ボイスあり/なし切り替え機能をくれ」ということです。

 

結構力説しましたが、声があった方が良いと感じる方がたくさんいることも知ってい
ます。

 

声があることで成立しているゲームもたくさんありますし、それが物語を盛り上げる
要因になっている作品もあります。

 

だったら、プレイヤー側に選択肢を用意していただきたい。

 

ゴリゴリの3Dアクションゲームでボイス無ってのはちょっと違和感あるかもしれない
ので、作品によりけりかもですが。

 

そんなゲーム業界になったら、もっとゲームを楽しめると感じたのでした。


最後に

 

途中で「ゼノブレイド2」の話を出しましたが、絶賛プレイ中です。

 

なんだかキャラの育成が特徴的で慣れるまで時間がかかりそうですが、楽しくプレイ
しています。 

 

クリアまでどのくらいかかるかわかりませんが、現代RPG最先端として楽しみたいで
す。

 

それでは、今回はここまで。